合わない人とは会わない。

ひとりさんの言葉で、たくさんある腑に落ちたKOTOBAの中の一つに、

 「人間にとって一番辛いことは好きな人に会えないことと、嫌いな人に会うこと」

というKOTOBAがあります。

 

結婚は修行とも言われていますが、私にとって結婚が最大の修行でした。

 

結婚して約20年、3人の子どもたちに恵まれ、子どもといる時は幸せな時間が流れるのですが、主人がいると空気が変わり、気持ちが落ち着かず、主人とは合わないとハッキリ思うようになりました。

 

それで、(そうか、合わない人とは会わないことが、一番の解決方法なのだ)と得心しました。

 

既に1年前に、「1年経って今と状況が変わらなければ出ていく」と宣言していた私は、子どもたちの夏休みを期に家を出ることにしました。

 

子どもたちはそれぞれ、19歳 17歳 15歳でした。

 

当時パートタイムで働いていた私は、貯金はゼロでしたが、毎月入るお給料がありました。そのお金を頼りに、そのお給料の8割程度のお家賃のするアパートを借り、住み始めました。

とにかくお家賃だけは払えたら何とかなると思っていた自分がとても不思議ですが、とにかく家から出さえしたら何とかなると、思っていたのです。

 

実際に毎月お給料が出たら、お家賃と光熱費だけは先に取っておいて、残りでやりくりする生活を始めました。経済的には余裕はありませんでしたがそれでも私はとても幸せでした。

 

ひとりさんが「幸せになりたかったら、先に幸せですって言いな。」

と言っていますが、私は当時ひとりでに「幸せだなあ」と言っていました。

 

言っていると、本当に幸せだなあと思うことが増えて、お友達にパートの仕事を勧めていただいて、ちょうど掛け持ちで働けるお給料のいい仕事で、私の生活は少しずつ少しずつ潤い、経済的にも安定していったのです。

 

そして私は並行して、結婚を卒業する準備を始めていきました。

 

つづく。